言葉の陰影  近藤重勝

感度がいいとは言えないアンテナしか持ち合わせていませんが、
夕刊のしあわせのトンボ(近藤勝重)の言葉の陰影をキャッチしました。
死生観に妙に反応してしまいます。

相当古い植木等さんの「・・・・・お呼びでない」はギャグ

秋山駿氏の「『死』を前に書くということ----『生』の日ばかり」という遺作には
花を散らした桜が光を浴び、青葉を精いっぱい輝かそうとしている姿に畏敬の念を生じた。
<いわば、「生」の素晴らしく盛んな光景が展開する世界を見ながら(自分もその世界の一員なのに)、私は、貝が蓋を閉じるように、直ちにこう思った。
-----「私は此処に呼ばれていない」。>
同じような言葉でありながら
ギャグの「----お呼びでない」
生の衰えと死を暗示する「呼ばれてない」
言葉は、使われ方次第で陰影の濃淡を微妙に変える。


さらにサンデー毎日での八千草薫さんと山田太一氏の対談
「平均寿命からして、もう死んでいるはず」というお二人は、今は死が近くにあるような気がすると話されている。
山田氏
「だんだん死が馴染んできて、終わりがあるのは悪いことばかりじゃないと思っています」
八千草さん
「ずっと生きるのは辛いですけれど、終わりがあるから頑張れる気がします」
近藤氏
「死という言葉がたびたび出てきても、そこに暗い影などまるでない。こんなお二人には天国の「お呼び」も当分ないだろう。

私自身は平均寿命までまだあるが、キミがいなくなってからは死が身近になった。
永遠に辛い日が続くと思える日々だが、終わりがあるんだ。それならば早く終わることを望んでしまう。でもそういう受け取り方はちょっと違いますね。望んでも望まなくても終わりはあるのだから、それまで生きなければ!


以前(2015年4月21日)「なーるほど!納得」の記事で近藤勝重氏の語彙と語感について書きましたが、あーなるほど同じ人が書いたものだなと改めて感じました




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック